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シストランス異性体って?【化学】【高校】

皆さんこんにちは!

今回はシス・トランス異性体幾何異性体)について解説していきます!

有機化学の割と序盤で習うとは思いますがいったい何なのかというところを詳しく簡単に話していければなと思います!

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そもそも異性体って?

まず異性体とは何なのかよくわかりません!という人も多いと思います。

 

一言で言うと

組成式が一緒なのに構造が異なるやつら」のことです。

 

例えば、アルカンの一種であるC_4H_{10}は、炭素が4個と水素が10個でできています。

 

次のような2種類の構造が考えられます。

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原子の数を数えると炭素4個、水素10個になっていますね!

どちらもC_4H_{10}であるといえます。

 

このように同じ組成式(C_4H_{10})でありながら構造が異なることを構造異性体といいます。

 

それではそのなかでもシストランス異性体とは何なのかについて説明していきます。

 

シストランス異性体(幾何異性体)って?

二つの炭素間の二重結合によって生まれる異性体のことです。

 

二重結合は単結合よりも結合力が高く、開店することができません。

つまり、炭素が同一平面上に並びます。

この時立体異性体は生まれるのです。

 

例を見てみましょう。

 

C_4H_8は次のような構造を取ります。

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一見同じじゃない?と思うと思います。

 

二重結合のところでくるっと回転することができれば確かに同じなのですが、二重結合は強い結合力ゆえに回転をすることができません。

 

なのでこの二つの構造は全く別物になるということです。

 

名前の付け方

「どっちがシスでどっちがトランスなのか」

先ほど例で取り上げたC_4H_82-ブテンを用いて解説していきます。

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メチル基(CH_3)が二重結合に対して同じ側に結合しているのがシス、反対側に結合しているのがトランスです。

 

よって今回の例では

 

左がシスー2-ブテン、右がトランスー2-ブテン

 

と名付けられています。

 

ちなみにトランス(trans)は英語で「向こう側の」という意味があります。

 

まとめ

今回はシストランス異性体について扱いました。

 

二重結合に対して同じ側に結合しているのがシス、反対側に結合しているのがトランス

 

どっちがどっちか見極めることができれば今回の内容は完璧です!

 

 

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